2010年01月13日

仕事中のヘッドホン ありなのか、なしなのか(J-CASTニュース)

 仕事中のヘッドホンはいいか、悪いか――。掲示板サイトに投稿されたこの記事をめぐって、ちょっとした議論が起きている。賛成派は「仕事の能率が下がらないなら何をやってもかまわない」と書き込み、「同僚との会話もあるのでは」といった否定的な意見もある。

 話題となっているのは、IT関連の話題を取り上げているユーザー参加型の掲示板サイト「スラッシュドット・ジャパン」に2009年12月15日、掲載された「仕事中のヘッドホン、可or不可?」と題した翻訳記事だ(原文は「スラッシュドット」に書かれた)。それによると、米国人プログラマーの「私」は日々の仕事を、ヘッドホンで音楽を聴きながらこなしている。外からの音を遮断するためで、その方が集中力を保てるからだ。

■「音楽を聴きながら仕事をするのは集中力に欠ける」

 ところが先日、上司が、仕事への支障があることを理由に、ヘッドホンで音楽を聴かないように、と指示した。上司の説明では、音楽を聴きながら仕事をするのは集中力に欠け、ミスにつながりかねない、というのだ。一方、「私」は周囲の雑音が集中力を欠く原因になると力説したが、これは受け入れられなかった――。読者はどう考えるか、投げかけたのだった。

 この件はすぐさま反響を呼び、現在はサイト内では、合計約250件以上ものコメントが寄せられ、盛り上がった。

 ヘッドホン賛成派は、「今まで色んな所と仕事をしてきた経験から言うと、社内の縛りがラフな会社の方が、メンバーのスキルも高くプロジェクトが上手くいっている」「どんな職種であれ、仕事の能率が下がらないなら何をやっててもかまわないと思う」「プログラマーを電話で呼び出すような環境ってことは全然進歩管理が出来ていないってことと同義」などと書き込んでいる。

 一方、これに対し「大抵のプログラマーは電話にも出なきゃいけないし、普通に同僚との会話もあるのでは?」「『なら耳栓でもしてろ!』と言われたらどうしますか」「クレームがあったら人間関係が悪化するんじゃない」「俺は音楽を真剣に聴いちゃうから聴きながら仕事は絶対無理だ」といった声が寄せられている。

■ヘッドホンや耳栓を普通に使っている人がいる!

 プログラマーとして働く人からの実体験も書き込まれている。

 ある人は転職した会社が「ヘッドホンや耳栓も普通に使っている人がいて衝撃を受けた」と述べている。前に働いていたのは「お堅い」システム開発の会社で、移ったのはゲーム会社だった。「古株の人が言うには、ここはゲーム会社の中でもかなり特殊な方らしいですが」としながらも、会社によってこれほど違うことに驚いていた。一方、場合によってはヘッドホンを利用しているという人もいた。

 企業のメンタルヘルスに詳しい臨床心理士としてコンサルティングを手がける尾崎健一さんは、プログラマーのヘッドホン利用者は「(外資系企業で働いていた)私の経験では多いと思います。集中したいのでヘッドホンをしているという人もいました」と指摘する。尾崎さんの場合は、生産性があがるのであれば、利用はかまわないという立場だ。

 しかし、電話がとれなかったり、上司の呼びかけに気付かなかったり、周囲にはよく思わない人もいたりすることには危惧している。「会社というものはある程度の秩序を保つべきところですから、モラルの問題で考えると、あまりおススメできないのかもしれません。会社によっては禁止の判断をすることは十分あり得ることでしょう」


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職質に「道」あり 「市橋です」逮捕に生きた99カ条(産経新聞)

 ■暴力団員にも自然体/確信すれば必ず検挙

 英会話講師だった英国人女性、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=殺害事件やタクシー運転手強盗殺傷事件など、大阪府警では昨年、職務質問が難事件の容疑者逮捕につながる事例が相次いだ。実は、府警には全国の警察から注目される職務質問の「道」がある。「職務質問は生き方の表現そのもの」と語る府警の達人がまとめた99カ条の教えだ。人生にも通じる意外な仕事の秘訣(ひけつ)とは。

 「名前を聞かせてくれるかな?」「外に出たら言う」…。昨年11月10日の大阪南港フェリーターミナル。110番通報で駆けつけた住之江署員は、なかなか正体を明かそうとしない男を説得し、すかさず所持品を調べると、ピストル型の催涙スプレーを2個見つけ出した。「市橋です」。観念したように男がそう認めたのはその後だ。リンゼイさん事件で指名手配されていた市橋達也容疑者(30)の身柄が確保された瞬間だった。

 一昨年12月から昨年1月にかけて東大阪市と松原市で相次いだタクシー運転手殺傷事件でも、未明の職務質問で相手がナイフとマスクをこっそり捨てるのを見逃さなかった若手巡査の観察力が容疑者逮捕につながった。

 こうした職務質問の指針になっているのが、警察庁指定の職務質問マイスターでもある府警地域部地域指導室の相良真一郎警視(58)=写真=が打ち出した「職質道」だ。

 パトロールのたびに犯罪者を見つけ、検挙につなげてきた職務質問の達人。豊富な現場経験だけでなく、心理学から武士道までさまざまな文献にあたり、具体的なテクニックから心構えまでをまとめた99の教えは、全国の警察から注目され研修の依頼も絶えない。

 例えば、「大声を出す暴力団員にも、ゆったりと自然体でかかれ」。怒鳴り声に怒鳴り声で応じては、相手を興奮させるばかり。剣豪、宮本武蔵の五輪書にある「うつらかす」という教えから学んだ心構えだ。

 「犬嫌いはほえられる」という項目もある。自分の警戒心を捨て、久しぶりの友人に会うように相対しなければ、相手の警戒心も解けないという例え話だ。居丈高に詰問するような職務質問は本物ではない。

 教えの根底には、犯罪者であっても「人は(自分の姿を映す)鏡。一期一会の思いで心情をおもんばかって職務質問にあたるべきだ」という信念がある。↓ プライバシー重視の風潮もあって、職務質問で成果をあげることは難しさを増している。それでも相良警視は「追及すべきところで躊躇(ちゆうちよ)し犯罪者を見過ごすようなことがあれば結局、損をするのは国民」と後輩たちに説き続ける。

 99カ条の教えは「今ここを生きる」という言葉で結ばれている。「『もうやるしかない』と覚悟を決め、無心で楽しく今すべきことと躊躇せず確実にこなしていく」ことだという。あえて100カ条にしなかったのは、最後の1カ条は各自で加え、それぞれの「道」を完成させてほしいという願いがあるからだ。

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